俳優・木津つばさ「部活・東京リベンジャーズです」最高のメンバーと共に、“演劇界の不良時代”6日開幕

松田 和城 松田 和城

 今年4月からテレビアニメ化、7月から実写映画公開と今、勢いが止まらない『東京卍リベンジャーズ』。人気漫画が原作の同作品は、8月から舞台公演も始まり、大阪・東京・横浜の3都市で上演される。同作の主人公・花垣武道を演じるのは俳優・木津つばさ。稽古が佳境を迎える中、よろず~ニュースの単独インタビューに応じ、作品に対する思いや、舞台だからこそ伝えられる魅力、そして“最高のメンバー“という出演者・スタッフについて熱弁した。

 何度も共演者の名前をあげ、素直な思いを口にした。「僕が突っ走っている背中をみんなが追いかけてくれるのがすごく伝わるんですよね。ほとんど先輩ばかりなんですけど、『いいよ好きにやれよ。おまえそのままでいいよ』って言ってくれる仲間がいるので、ドシッと構えて作品の真ん中として立っていられればいいかなって」

 出演者は、松田凌、陳内将など豪華なメンバーが揃った。「最初、萎縮するかなと思っていたんです。でも予想以上にみんなのチームワークがすごくいいので、僕も悩んでいる時間はないですね。そんな時間があれば、この人たちのために、もっとやってやろうと思えます。部活ですよ。部活・東京リベンジャーズです」と楽しそうに話し、「今日オフなんですけど、みんなを捕まえて、zoomやります」と仲の良さをアピールした。

 舞台稽古が始まってわずか3週間で、深い絆が形成された。その要因はシンプルで、作品に対する「愛」の大きさだった。「『東京卍リベンジャーズ』っていう作品自体を、メンバー22人とスタッフさん含めみんな大好きなんですよ。なので、もちろん稽古場の雰囲気もめちゃくちゃいいです。みんなで出し合った意見を演出の方に持ちかけて、公演時間もどんどん増えています。削らなきゃ行けないってところまで来ているんですけど。それぐらいみんなのアイデアを持ち寄って、より良いものを作ろうとしている素敵なメンバーです。僕たちが今原作、アニメ、実写映画があって、“舞台『東京リベンジャーズ』”をこの22人とスタッフさんでやる意味っていうのを日々模索しています」と目を輝かせた。

 舞台への出演が決まった瞬間は、地元にいたという。家族の反応もいつもと違ったようだ。「普段、僕が仕事決まっても基本無反応なんですよね。でも『東京卍リベンジャーズ』に関しては家族も知っていたので、『おお、すごいじゃん。主演だよね』と珍しく喜んでました」とうれしそうに振り返った。

 木津自身も以前から同作品が好きで「マネージャーも含め、作品を一緒に追ってきたので、運命的なものを感じました。今、ものすごく流行っていて、誰しもが演じたいような役だと思うので、「やった!」といううれしさとその分、プレッシャーを感じましたね」と正直な気持ちを吐露した。

 先日公開された実写映画も視聴済みで、「めちゃくちゃおもしろかった」という。だが、舞台でしかできないこともあると自信を見せる。「かかせないものは直接的な熱量です。漫画、アニメ、実写映画などの画面から見て感じられるものとは異なると思います。マイキー(佐野万次郎)の号令だったりとか、武道がキヨマサ(清水将貴)に血を流しながらも立ち向かう姿。そういうのも含めて、直接的に目に焼き付けることによって、響きやすさが変わると思うんですよね。この作品だからこそ、生で見ることの良さがあります。絶対直接見るべきです」と訴えた。

 “1”の質問に“10“の回答で返すほど、溢れ出る思いを存分に打ち明けた木津。今舞台のカンパニー全員の気持ちも背負って取材に応じたという。「『東京卍リベンジャーズ』って言う作品が好きな方、知らない方も含め見ていただけると思うんですけど、この作品を見たことで、本当に明日の未来が全然変わってくると思うんですよ。作品自体も誰かの未来を変えたいって言う気持ちでやっていると思うので、僕たちもその気持ちでやらせていただいています。お客さんが1人だったとしてもやります。届けたいものがあるので、僕らは常に全力でやるだけです。」と言葉に力を込めた。舞台公演はいよいよ8月6日から大阪を皮切りにスタートする。最後は先輩・松田凌の言葉を借り、「演劇界の不良時代の幕開けです」と自信に満ちた表情で締めくくった。

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