日本撤退「クレアーズ」の元社員が新ブランド始動 カワイイはそのまま「minacute」

 昨年、惜しまれながら日本から撤退した人気アクセサリーブランド「クレアーズ(claire’s)」の元スタッフらが、キラキラでカワイイ雰囲気を継承した新しいアクセサリーブランド「minacute(ミナキュート)」を立ち上げ、この夏にデビュー商品を発売する。ブランドディレクター兼プレス(広報)の大野泰代氏は「このカワイイを求めている方のもとへ届いてほしい」と期待する。

 2020年10月末に「可愛くてプチプラ、遊び心満載」のユニークなアクセサリーを販売してきたクレアーズが約25年間続いた日本での事業を終了。1994年に米国クレアーズ社と日本企業の合弁会社として誕生して以来、独特のカラフルな世界観で人気を博してきたブランドの撤退に、SNS上では悲しむ投稿や復活を希望するメッセージなど「クレアーズロス」の声が噴出した。大野氏は「カワイイものを愛する全ての人へ『POPでパワフル、キラキラでインパクトがあって、思わず手元においておきたくなるくらいカワイイもの!しかもプチプラ!』と出会う体験をお届けしたい」と、クレアーズの雰囲気を継承した新ブランドの立ち上げを決めたという。

 ブランド名「minacute(ミナキュート)」は「皆のCUTE」に由来する。「『現代の新しいアクセサリーブランド』として年齢や性別、世論を気にしない、〝BORDERLESS KAWAII(ボーダーレス カワイイ)〟のコンセプトのもと、『カワイイはすべての壁を超える。』という思いを込めました」。「ファッションは特に年齢や性別、流行のルールめいた縛りがいまだに顔を出しがちですが、いくつであろうと、何者であろうと、純粋に自由にファッションを楽しむことはとても素敵なことです。クレアーズを通して何度もそんな瞬間に立ち会うことができました。純粋にカワイイを楽しむ、そのポジティブな体験を 『minacute』からも届けたいと思いました」と説明した。

 minacuteでは、クレアーズに新卒で入社し長年プレスを担当してきた大野氏がディレクターを務めるほか、商品企画に関わる仕事をしていたスタッフ2名が集結し商品を生み出していく。大野氏は「ファッションやそれに関わる文化、メディアなどたくさんの世界へ通じるきっかけを与えてくれたかけがえのない存在です」と、クレアーズへの感謝の気持ちを持ち続けている。

 商品を企画する際には「『流行はいったん置いておいて、これって、なんかすごくカワイイよね』という感覚や視点」を大事にしているという。「『持っているだけで、身に着けているだけで、気持ちが上を向く』アイテムを生み出していきたいです。日本のどこかにいる、このカワイイを求めている方のもとへ届いてほしいと思っています」と期待を込めた。

 デビュー商品の発売は7月末~8月頃の予定。販売場所はブランド運営元・メテオAPAC株式会社の公式WEBストアや量販店、玩具売り場、POPUPSTOREなどを予定しているという。今年の夏はイヤリング、ネックレス、リング、ヘアアイテム(価格は約300~1000円)などの展開を予定する。

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