「ウマ娘」人気はコスプレ界にも!競馬に関心なかったコスプレイヤーたちがハマった理由

橋本 菜津美 橋本 菜津美

アニメ、ゲーム共に記録的な大ヒットを収めている「ウマ娘 プリティーダービー」。かつての競馬の名勝負、伝説のレースを競争馬を擬人化した美少女キャラクターが演じるという前代未聞のコンセプトは、古参の競馬ファンだけでなくこれまで競馬に興味がなかったコスプレイヤーの女性たちをも巻き込んでいるようだ。

Twitterで「ウマ娘 コスプレ」と検索すると沢山のコスプレ写真がヒットする。

数千の「いいね」を獲得する投稿も多く、世間の「ウマ娘」に対する関心の高さがうかがえる。コスプレイヤーたちはどのようなきっかけで「ウマ娘」の世界にハマっていったのだろうか。

数々のレースで優勝を飾った名馬「サトノダイヤモンド」のコスプレで注目されるいたわささんは競馬の知識はまったくなかったそうだが、SNSがきっかけで「ウマ娘」を知った。

「めちゃくちゃ可愛いウマ娘の画像がTwitterで流れてきて、気が付いたらどハマりし、アニメも何周も見ました。グラフィックの作り込み、育成シナリオの面白さ、ゼロから育てたウマ娘が走り、ライブして、曲もめちゃくちゃ良いし、イベントコミュも最高なんです。熱い!可愛い!面白い!涙あり!感動!」ゲームやアニメを通して独特のキャラクターデザインへの愛着が深まり、手作りでコスプレ衣装を制作するに至ったという。

また同じく競馬への興味は薄かったというトキワさんもアニメが入り口で「今年に入ってから動画配信サービスで最新話まで一気に観してしまった」と語る。いたわささん同様、コスプレ衣装を自作しており「衣装制作ではモデル競走馬の画像も参考にしながら衣装の色味や素材を考えて作っています。ウマ娘の勝負服はステージ衣装でもあるので、スポットライトを浴びる華やかな衣装になるようにアレンジすることも楽しいです」とコスプレイヤーならではの意見を語ってくれた。

現状なかなか競馬場に足を運ぶことはできないが、いたわささんもトキワさんも、コロナ禍が終息したら競馬場へ足を運びたいと楽しみにしていた。競馬場がコスプレヤーの撮影スポットになる日もそう遠くないのかもしれない。

「競馬=ギャンブル」というイメージを持つ女性はまだまだ多いかもしれない。私も少し前までは競馬はただのギャンブルだと思っていた。しかし「ウマ娘」を見て競馬について知るきっかけができてからは違う。騎手と競走馬の絆、血統から生まれたドラマなど、野球やサッカーなどのスポーツに似た感動の世界がそこにあると気付いたのだ。もちろん身を滅ぼすような賭け方は慎みたいものだが、「ウマ娘」のヒットにより多くの人に競馬の魅力が広まることを期待したい。

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