タイの人気ドラマ「2gether」地上波で初放送 イケメンの“ベタ”な王道ラブコメに注目

タイの人気ドラマ「2gether」が、20日からテレビ大阪で放送される(月~金曜、前8・30)。日本の地上波で放送されるのは初めてのこと。同局の宣伝担当が作品の魅力を明かした。

「2gether」は昨年2月からタイで放送された大人気ドラマ。日本を含め全世界で大ヒットし、ツイッターの世界トレンド1位を記録するなど話題を呼んだ注目作だ。

物語の舞台はタイの大学。かわいい女子が大好きなタインが同学年の男の子から思いを寄せられるところからストーリーが動き出す。タインは彼の猛アタックを回避しようと、軽音部のイケメン・サラワットに〝ニセ彼氏〟になってもらう作戦を計画。ぶっきらぼうでクールなサラワットの「恋人を気に掛けるフリ」、「愛の言葉をささやくフリ」に翻弄されていく。

同宣伝担当は「イケメン同士が異なる魅力を持っていて、その2人が純愛を繰り広げるのが魅力」と語る。「国や性別は違っても、大学時代や青春時代の恋愛に対する悩みとかドキドキとか、やっていることはそんなに変わらないなって。突飛でもないんですよね、恋愛のこじらせ方とか悩みとかが。あまりドロドロもしていなくて」。〝ベタ〟な王道ラブコメで、共感しやすい部分もあるという。

地上波放送決定の発表後、日本の熱烈なファンからは多くの反響があった。「うち(テレビ大阪)がローカル局なので、他の地域の方が『うちはないのか』とか、他の地域にお住まいの方でも同じタイドラマのファンとして、『私たちは見られないけど大阪の地区の人はぜひ見てよね!』ということを回してくださっていたので、ファンの方たちにはすごく暖かく迎え入れていただいた」と振り返った。

日本のドラマと他のアジアドラマとの大きな違いは、各エピソードの分数にある。「2gether」オリジナル版では第1話が約40分、最終回13話が約70分あるなど放送時間がバラバラ。今回、放送時間枠が決められている日本の地上波で放送するにあたって、分数を調整し全14回に焼き直した。増えた放送時間にはあらすじを振り返るダイジェストを盛り込み、「途中からでも十分ついていけるような構成」になっているという。

テレビ大阪でタイドラマを放送するのは初めて。同局では「アジアドラマタイム」と名付けた放送枠を設け、韓流ドラマを中心に放送してきた。放送時間が平日の朝ということもあり、視聴者層はシニアが中心だったという。「2gether」は若者からも支持されるヒット作。「弊社にとっても視聴者層が広がりますので、新しい層を取り込みたいなと思います」と期待を込めた。

配給会社によると「2gether」の大ヒットを機に、日本の配給会社の間でタイドラマの人気が高まったという。さらに、ベトナムやフィリピンのBL(ボーイズラブ)ドラマも注目を集めている。

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