脚本に惚れた!ソン・ジュンギ “男気”ノーギャラ出演が話題 映画「このろくでもない世界で」日本公開決定

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
ソン・ジュンギが裏社会に生きる孤独な男を演じた「このろくでもない世界で」の日本公開が決定(ⓒ 2023 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES, HiSTORY ALL RIGHTS RESERVED.)
ソン・ジュンギが裏社会に生きる孤独な男を演じた「このろくでもない世界で」の日本公開が決定(ⓒ 2023 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES, HiSTORY ALL RIGHTS RESERVED.)

 〝韓国のゴールデングローブ賞〟と呼ばれる「百想(ペクサン)芸術大賞」で4部門ノミネート、「第76回 カンヌ国際映画祭」「第28回 釜山国際映画祭」に公式出品された、話題の韓国映画「ファラン(原題:オランダを意味する)」「HOPELESS(英題)」が「このろくでもない世界で」の邦題で、7月26日より全国公開されることが決定した。

 本作では「ソン・ジュンギ 第二章の幕開け」とも言うべき、いまだかつて目にしたことのないほど、ワイルドな役柄に挑戦、悪の香り漂う場面写真が解禁となった。

ソン・ジュンギが脚本に惚れ込み、出演を熱望! 裏社会で孤高に生きる男を演じ、圧倒的な存在感を放つ

 「このろくでもない世界で」は、ある寂れた町を舞台に、継父からの暴力と貧困にあえぐ18歳の少年ヨンギュと、彼の絶望感漂う瞳にかつての自分を重ねた裏社会に生きる男、チゴンの物語。傷だらけの二つの魂が交錯した時、悲劇がさらなる悲劇を生み、彼らの運命は思わぬ方向へ走り出す―――。

 チゴンの属する犯罪組織の門を叩くほかなかったヨンギュは、仕事という名の〝盗み〟を働き、憧れのチゴンに徐々に認められていくのだが……このろくでもない世界で響き合った二人に、ほんの一瞬でも陽が注ぐことはあるのだろうか?

 社会格差の闇を描き続ける韓国映画界から、新たな才能が発掘された。本作が長編初作品となる監督・脚本のキム・チャンフンだ。身体的痛みと、心の叫びが渾然一体となった見事な脚本に惚れ込んだソン・ジュンギが、チゴン役を熱望したことから、この企画が本格的に動き出したという。

 ソン・ジュンギは「これは韓国映画界に、絶対に必要なプロジェクトだと信じていたので、参加する機会をいただけて感謝している」とその理由を語った。また、作品に惚れ込んだあまりノーギャラという破格の条件で出演したことでも話題を呼んだ。

 ヨンギュ役に扮したのは、映画初主演のホン・サビン。そして本作が長編デビューとなる、キム・チャンフン監督というフレッシュなメンバーの中、「ヴィンチェンツォ」『ロ・ギワン』等で主演を務め、超話題のドラマ「涙の女王」に〝ヴィンチェンツォ役〟としてカメオ出演するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いのグローバルスター、ソン・ジュンギが果たした役割は大きかった。

 ドラマ「トキメキ☆成均館(ソンギュンガン)スキャンダル」「太陽の末裔」で、女性ファンを夢中にさせて以来、常にトップスターであり続ける彼が、本作のために体躯(たいく)を大きく作り上げ、生々しい傷を全身に刻んだ犯罪組織のリーダーを演じ、これまで目にしたことのない姿で登場。

 表情や声のトーンまで徹底的に変身させて、チゴンというキャラクターを時に大胆に、時に繊細に演じ切った。その渾身の演技と若手チームとの協働が、カンヌ国際映画祭&釜山国際映画祭の公式出品へ導き、本年の百想芸術大賞<映画部門>で自身をはじめ、ホン・サビン、キム・ヒョンソ、キム・チャンフン監督がノミネートされる快挙につながったと言えるだろう。

 今回解禁となった場面写真では、ソン・ジュンギがソン・ジュンギであることを消し去り、裏社会の男に変貌を遂げたチゴンの姿がただ写っている。暗い部屋で、眼光鋭くこちらを見据える男。その瞳に生気は感じられず、虚無感をまとっていることが伝わってくる。薄汚れた顔には傷の跡があり、闇組織に身を置く人間の悲哀さえも見て取れ、この役に懸ける彼の並々ならぬ覚悟がうかがえるカットとなっている。

<映画祭出品&賞情報>
第76回 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品
第28回 釜山国際映画祭「Korean Cinema Today – Special Premiere」
第44回 青龍映画賞 受賞<人気スター賞:ソン・ジュンギ/新人男優賞:ホン・サビン>
第22回 ディレクターズ・カット・アワーズ 受賞<新人男優賞:ホン・サビン>
第60回 百想芸術大賞 映画部門 4部門ノミネート
(※5月7日発表)
<助演賞(男性):ソン・ジュンギ/新人演技賞(男性):ホン・サビン/新人演技賞(女性):キム・ヒョンソ/新人監督賞:キム・チャンフン>

「このろくでもない世界で」
7月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか 全国公開

監督・脚本:キム・チャンフン(初長編監督作品)
出演:ホン・サビン、ソン・ジュンギ、キム・ヒョンソ(BIBI)
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ 
2023年/韓国/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:화란/英題:HOPELESS/123分/字幕翻訳:本田恵子/R15+
ⓒ 2023 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES, HiSTORY ALL RIGHTS RESERVED.
公式HP:https://happinet-phantom.com/hopeless/
X:@hopeless_movie

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