ロシアで映画「バービー」の海賊版を見ようと人々が押し寄せる事態が発生している。プーチン政権に反対する映画ファンらが、マーゴット・ロビー主演の同作をシークレット上映する映画館を訪れ大人気の様子を見せているという。
同作はロシア映画を装って上映されているそうで、モスクワで鑑賞したある人は「正式には『バービー』のチケットを買ったということにはなりません。海賊版『バービー』の興行収入を知ることは不可能です。しかし初週末でロシアの興行収入のトップを記録しましたから、９８００万ポンド（約１７８億円）と推定されます。上映中はスタッフらがスマホで録画している者がいないかをチェックしていました。映画館自体も海賊版を上映していたにも関わらずです」と話した。
２０２２年にウクライナとの戦争が開始して以降、ロシアではハリウッド映画の公開はされておらず、カザフスタンから密輸されたデジタル版が映画館で上映される事態となっている。
モスクワの街では同作にちなんでピンクを着るファンの姿が目撃されたほか、ロシアのレストランガイドは、「バービー・スタイル」で食べられるお勧めの場所を紹介していた。
